中学生が怖い。生のエネルギーに満ち溢れているから。
キャイキャイ騒ぐ声を聞いていると、私のなけなしのエネルギーまで吸われていく気がする。
吸われて吸われて、残った私の欠片は萎びてカサついて気持ちが悪い。
気持ちが悪いもので構成された私はエネルギーを高純度で浴びると死んでしまう身体であるらしい。エネルギーに恋い焦がれ、けれどエネルギーに近づきすぎると死んでしまう。
イカロスの翼。
太陽に焦がれ、太陽に向かって飛び、太陽に近づきすぎて翼の溶けたイカロス。
破滅願望。
きっとイカロスは気づいていたと思う。太陽に近づきすぎると死ぬって。それでも近づいてしまうのは、太陽の誘惑。あまりにも魅力的であまりにも破滅的な、太陽の誘惑。
私はきっといつか太陽に焦がれて死んでしまう。